カード予想ゲーム・2026年4月更新

ライド・ザ・バスルール完全版

別名:Bus Driver · Riding the Bus · Bussen(北欧)

ライド・ザ・バスは、3つのフェーズで進むトランプの飲み会ゲームです。まず、各プレイヤーが次に出るカードについて4つの予想に答えます。次はピラミッド。裏向きに積んだカードを1枚ずつめくり、手札を根拠に飲ませたり、ハッタリをかけたりします。最後は、手札がいちばん多く残った人が「バスに乗る」ことになり、間違えるたびに最初に戻る過酷なカード列を突破しなければいけません。

4〜10人、トランプ1組で20〜40分。このページでは3つのフェーズの完全なルール、どの予想にも裏づけとなる確率、そして足す価値のあるハウスルールをまとめました。

Dronkのホーム画面:$20 Draft、インポスター、そのほかのパーティーゲーム
人数
4-10
時間
20〜40分
必要なもの
トランプ52枚
フェーズ数
3

ライド・ザ・バスとは?

ライド・ザ・バスは、予想を軸にしたトランプの飲み会ゲームです。どのフェーズでも使う予想は同じ4つ、赤か黒か、上か下か、間か外か、そしてスート。ただし、それぞれ違うグループの力学に組み込まれています。フェーズ1では各プレイヤーが順番に予想します。フェーズ2(ピラミッド)ではみんなでカードを予想しながら、テーブル越しにハッタリつきで「飲ませる権利」をやり取りします。フェーズ3では、運のなかった1人が予想の連続をノーミスで抜けなければいけません。

このゲームは北欧の学生バー(現地名はBussen)から広がり、2000年代を通して北米の大学パーティーの定番になりました。今では英語圏でもっとも遊ばれている多段階のトランプ飲み会ゲームで、「引いて飲むだけ」以上を求めるグループの間では、ピラミッドや大富豪を押さえています。

2つの版に注意

ライド・ザ・バスの簡易版、いわゆる「パブ版」は、フェーズ1だけを誰かが4問連続で当てるまで続けるものです。このページで扱うのは3フェーズのピラミッド版で、アメリカや北欧の多くのグループが遊んでいるのはこちらです。友達がフェーズ1しか知らないなら、そのままフェーズ2まで連れていきましょう。もう戻れなくなります。

必要なものと準備の仕方

準備は1分ほどで終わります。

  1. トランプ1組。ジョーカーを抜いた52枚です。
  2. 全員分の飲み物。定番はビールですが、カクテルでも構いません。ショットだけは避けましょう。フェーズ2で一気に積み上がります。
  3. 親を決める。シャッフルした人でも、前のゲームから時計回りに交代でも。親はフェーズ1には参加せず、質問を出してカードをめくる役です。
  4. 座り方を決める。丸テーブルが理想ですが、ソファに集まる形でも大丈夫。全員が親の手元を見られることが条件です。

フェーズ1の前にシャッフル。フェーズ1は1人あたり4枚使うので、6人ならピラミッドが始まる前に24枚が消えます。人数が多いときは頭に入れておきましょう。

フェーズ01

4つの質問

各プレイヤーが順番に4つの予想に答えます。当たれば飲ませる、外せば飲む。

親の左隣から時計回りに、全員が同じ4問の流れに挑みます。親はそのプレイヤーの前に1問につき1枚めくり、めくれたカードはすべて表向きのまま本人の前に置かれます。フェーズ1が終わるころには、全員の前に4枚の「手札」が並んでいます。これは見えたままで、フェーズ2で効いてきます。

4つの予想の質問がバス停になっているバス路線 1 赤か黒か 50/50 2 上か下か 1枚目による 3 間か外か 1枚目と2枚目による 4 スート 25%

決まった順番に4つの停留所。ノーミスで抜ければ、次のフェーズの飲みはほぼ回避できます。

質問の順番

質問01

赤か黒か?

1枚目の色を当てます。ハートとダイヤが赤、クラブとスペードが黒。親がめくった瞬間に結果が出ます。

外れ:1杯飲む。当たり:1杯飲ませる。引き分け:ありません。

確率:50 / 50
質問02

上か下か?

2枚目は1枚目より数字が上か下か。エースは基本的にいちばん強い扱いです。2枚目が1枚目と同じ数字なら、多くのハウスルールでは外れ扱いで、倍飲みます。

外れ:2杯飲む。当たり:2杯飲ませる。同じ数字:倍飲む(多数派のルール)。

確率:1枚目による
質問03

間か外か?

3枚目の数字は、最初の2枚のに入るか(間)、その外側か(外)。最初の2枚のどちらかと同じ数字なら倍飲みます。

外れ:3杯飲む。当たり:3杯飲ませる。同じ数字:倍飲む。

確率:1枚目と2枚目による
質問04

スートは?

4枚目のスートはどれか。ハート、ダイヤ、クラブ、スペード。完全な25%の運試しで、前の3枚の情報から確率を上げることはできません。

外れ:4杯飲む。当たり:4杯飲ませる。引き分け:ありません。

確率:25 %

実際の確率(少しだけ計算の話)

完全にランダムに予想した場合、1人がフェーズ1で飲む杯数の期待値はこうなります。

質問当たる確率外したときの杯数飲む期待値
1、赤か黒か50%10.5
2、上か下か~58%*20.84
3、間か外か~50%*31.5
4、スート25%43.0
フェーズ1の合計~5.8

*上か下かは、残り枚数の多いほうを選ぶ最適なプレイヤーなら平均58%ほどになります(6なら下より上に伸びる余地のほうが大きい、など)。間か外かは平均すると50%に近いものの、1枚目と2枚目の差が小さいときは「外」に寄ります。

戦略の要点

最初の2問で失う期待値は、合わせて1.3杯ほど。質問4だけで3杯です。つまりフェーズ1で飲む量の半分は、情報がまったくない予想から来ています。質問4で悩むのはやめましょう。確率は上げられません。集中力は、計算が本当に効く質問2と質問3に取っておきましょう。

フェーズ02

ピラミッド

裏向きに積んだカードを1枚ずつめくります。手札を根拠に、飲ませたりハッタリをかけたり。

全員のフェーズ1が終わると、それぞれの前に4枚の「手札」が表向きで並んでいます。親は残りのトランプでピラミッドを裏向きに組みます。上から下へ、1段ずつ枚数が増える形です。多くのグループは5段(1+2+3+4+5=15枚)にします。少人数なら3段や4段でも構いません。

裏向きの15枚を5段に並べたピラミッド D 杯数 杯数 杯数 めくる順 最終段

カードは下の段からめくっていきます。各段の番号が、その段のカードにかかる杯数です。

ピラミッドの進め方

親は下の段から順に、1枚ずつめくります。めくれた1枚ごとに、次のことが起きます。

  • めくれたカードと同じ数字の手札があれば(スートは関係ありません)、「飲ませる」ことを選べます。誰か1人を指名して、その段の数だけ飲んでもらいましょう。
  • 持っていない数字でも、ハッタリをかけて持っているふりができます。
  • 指名された人は「コール」して、ハッタリを疑えます。指名した側が本当にそのカードを持っていたら、コールした人が飲みます。持っていなければ、ハッタリがバレて本人が倍飲みます。
  • 1段分の杯数は、複数の人に分けて配れます(例:4段目なら、Aさんに2杯、Bさんに2杯)。自分のハッタリを分けてよいかはハウスルール次第です。
  • 飲ませるのに使ったカードは「使用済み」です。裏返しましょう。使用済みのカードは二度と使えません。

上の段ほど価値が高くなります。5段目(めくる順では最後、ハウスルールによっては最後に公開される段)まで来ると1枚5杯です。強い数字は後ろまで取っておきたいところですが、そのぶん一度も合わないまま終わるリスクを背負うことになります。

ハッタリの損得

ハッタリの期待値がプラスになるのは、コールされる確率が50%未満だと読めるときです。それを超えると、自分が倍飲むことになります。あまりコールしないグループでは30〜40%くらいなので、ハッタリは基本戦術として強い。何でもコールするグループでは、段が小さいとき(1段目と2段目)だけ割に合います。

フェーズ03

バスに乗る

1人が5〜10枚のカード列に挑みます。1枚ごとに4つの予想のどれかを答え、1回でも外したら最初からやり直しです。

フェーズ2が終わったら、各プレイヤーの手札の残り枚数を数えます。いちばん多く残っている人がバスに乗ります。同数なら、その人たちでフェーズ1の1問目(赤か黒か)を1回やって決めましょう。フェーズ2で飲ませた合計杯数で決めるハウスルールもあるので、始める前にどちらか選んでおきます。

スタートからゴールまで、裏向きのカード6枚を横一列に並べたもの D 赤/黒 D 上/下 D 間/外 D スート D 赤/黒 D 上/下 スタート ゴール

裏向きのカードが6枚。質問はフェーズ1の4問を順番に繰り返します。

バスの進め方

  1. 親がカードを6枚、裏向きで一列に並べます(5〜10枚ならどれでも構いませんが、6枚がいちばん多い形です)。
  2. 1枚目から始めます。乗る人はフェーズ1の最初の質問(赤か黒か)に答えます。カードがめくられ、その場で正解か不正解かが分かります。
  3. 正解なら2枚目へ進み、次の質問(上か下か)に答えます。また正解なら3枚目(間か外か)。そしてスートまで行き、5枚目はまた赤か黒かに戻ります。
  4. 外したら1杯飲んで(ハウスルールによってはその段の数だけ)、外したカードを戻してシャッフルし、1枚目からやり直しです。
  5. 乗る人は、ノーミスでバスの終点まで到達しなければいけません。最後の1枚をきれいに抜けた時点でゲームは終わり、次のゲームが始まります。

厄介なのは、やり直すたびに最低1杯飲むということ。とことん運がないと(25%の予想であるスート、つまり質問4で何度も転ぶと)、降りるまでに10杯を超えることもあります。フェーズ2ですでに深く沈んでいる人は、たいてい親に5枚のバスにしてくれと懇願します。

バスが過酷な理由

最適なプレイをしたとして、6枚のバスを抜けるまでに飲む杯数の期待値は9杯前後です。いちばん難しい1枚は25%の質問4(スート)で、ここは1回の挑戦で75%の確率でやり直しになります。バスを降りられたグループのほとんどは、技術ではなく運で降りています。

知っておきたいハウスルールとバリエーション

上に書いた質問ごとのバリエーションに加えて、常連のライド・ザ・バスのグループはたいてい次のうち2〜3個を標準ルールに足しています。ひとつ選んで、フェーズ1の前に全員で合意し、途中で変えないこと。

フェーズ1

同じ数字はスナップ

2枚目が1枚目と同じ数字(あるいは3枚目が1枚目や2枚目と同じ)のとき、「倍飲む」のかわりに、親とプレイヤーの両方がその段の分だけ飲みます。初めての人にやさしい形です。

フェーズ2

ミニピラミッド

5段ではなく3段(1+2+3=6枚)にします。フェーズ2が半分の長さになります。4人のときや、すでに日付が変わっている夜におすすめです。

フェーズ2

上からめくる

めくる順を逆にして、1段目(いちばん上、いちばん小さい賭け)から始めて5段目(いちばん下)で終わります。進むほど杯数が上がり、終盤に向けて緊張が高まります。アメリカ版の多くではこちらが標準です。

フェーズ3

ミニバス

6枚や10枚ではなく5枚のバス。乗る人の期待杯数が9杯前後から6.5杯前後まで下がります。終盤の温情ルールとしてよく使われます。

フェーズ3

増えるバス

やり直すたびに、バスの長さが1枚ずつ伸びます。容赦なし。大会で使うか、その夜すでに勝ちすぎている人への罰として使います。初めての人には絶対に使わないこと。

どのフェーズでも

ソーバーモード

お酒をノンアルコールの飲み物(あるいはジェスチャーだけ)に置き換えます。計算も、ハッタリも、バスの緊張感も、そのまま成立します。しらふでも意外なほど面白い。中身はれっきとした予想ゲームだからです。

バスに乗らないために

運の悪いプレイヤーがフェーズ1とフェーズ2で飲む期待値は、15杯を超えることもあります。半分は運ですが、ブレの大半は、計算とテーブルの空気を読むことが本当に効く3つの判断から生まれます。

フェーズ1:上か下かで正しい側を選ぶ

1枚目が6なら、上の数字は7ランク(7〜A)、下は5ランク(2〜5)なので上を選びます。つねに残り枚数の多い側を選びましょう。エースは基本的にいちばん強いので、9なら下です。上にあるのは10・J・Q・K・Aだけ(5ランク×4スート=20枚)、下には2〜8があります(7ランク×4スート=28枚)。例外は、親が極端なカード(2やエース)を配ってきたとき。そのときは考えるまでもなく、唯一まともな方向へ行きましょう。

フェーズ2:小さい段でハッタリ、大きい段は正直に

ハッタリの計算はこうです。バレたときに飲むのは、その段の杯数の倍。小さい段(1杯、2杯)は失っても安いですが、大きい段(4杯、5杯)は高くつきます。ハッタリは、まだ誰も注意して見ていない序盤の段に取っておきましょう。親が5段目を開けるころには全員の目が冴えていて、そこでのハッタリは倍の頻度でコールされます。

フェーズ3:どうしても乗るなら、いちばん短いバスを頼む

はっきり言うと、5枚のバスと10枚のバスの差は、乗る人にとっておよそ5杯の期待値です。すでに出来上がった状態でバスに乗るなら、5枚の温情バスは場の盛り上がりをほとんど損なわずに、あなたをかなり救ってくれます。とくに夜が遅ければ、たいていのグループは認めてくれます。

質問4のパラドックス

質問4(スート)は、このゲーム全体でいちばん大きなブレの原因です。きっかり25%の運試しで、バスでは4枚ごとに出てきます。技術も読みも通用しません。ここで気を揉むのはやめましょう。スートは75%くらい自分を殴ってくると受け入れて、深呼吸するだけです。

ライド・ザ・バスのよくある質問

ライド・ザ・バスとは?

ライド・ザ・バスは、4〜10人で遊ぶ3フェーズ制のトランプ飲み会ゲームです。フェーズ1では各プレイヤーが次のカードについて4つの予想に答えます。フェーズ2はピラミッドで、飲ませたりハッタリをかけたりするラウンド。フェーズ3がバス本体で、1人が裏向きのカード列を予想で進み、外すたびに最初からやり直します。

何人必要ですか?

最低4人、ちょうどいいのは8人、無理なく遊べる上限が10人です。4人未満だとフェーズ2が短すぎて、バスに乗る人がハッタリをかける相手もいません。10人を超えると、フェーズ2の途中でトランプが足りなくなってきます。

ライド・ザ・バスはどのくらいかかりますか?

人数にもよりますが、1ゲーム20〜40分を見ておきましょう。フェーズ1は4人あたり5分ほど、フェーズ2は10分ほど、バス本体は乗る人が何回やり直すかで1分から15分まで幅があります。

4つの質問とは何ですか?

赤か黒か(1枚目の色)、上か下か(2枚目と1枚目の比較)、間か外か(3枚目が最初の2枚の数字の間に入るか)、そしてスート(4枚目が4つのスートのどれか)。この順番どおりに答えます。

フェーズ1で同じ数字が出たらどうなりますか?

多くのハウスルールでは、同じ数字(2枚目が1枚目と同じ数字、など)はプレイヤーの外れ扱いで、倍飲みます。「スナップ」を使うグループもあり、その場合はプレイヤーと親の両方がその段の分だけ飲みます。始める前にどちらか決めておきましょう。

バスドライバーは誰ですか?

バージョンによって、まったく別の2つを指します。アメリカ系の多くの版では、親のことを俗にバスドライバーと呼びます。ただし「バスに乗る」のは、フェーズ2の終わりに手札がいちばん多く残っていた人です。別の版では、バスドライバーは単に親の愛称にすぎません。

フェーズ3のバスは何枚ですか?

5〜10枚が標準で、6枚がいちばん多い長さです。1枚ごとに4つの予想のどれかを順番に答えます。外したら1枚目からやり直しです。

ライド・ザ・バスとBussenは同じですか?

はい。Bussenは同じゲームのデンマーク語、ノルウェー語、スウェーデン語の名前です。フェーズも質問もバスの仕組みも同じ。よくある違いはハウスルールの重ね方くらいで、北欧版はピラミッドを小さめ(5段ではなく3段や4段)にすることが多いです。

Dronkは日本語で遊べますか?

今のところアプリは英語(それにデンマーク語、ノルウェー語、スウェーデン語)です。このページのライド・ザ・バスのルールは、トランプ1組さえあれば、ここに書いてあるとおりに日本語で遊べます。アプリを入れれば、英語の画面で、インポスターやルーレット、爆弾など15のパーティーゲームを、スマホを回す進行、罰ゲームのカウント、PINコードのLIVEつきで遊べます。

バスが出ます。運転するのは誰?

ルールも、確率も、バリエーションも手に入りました。トランプと友達4人を用意して、出発しましょう。バスが一周したあとは、ポケットにDronkがあります。

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